千年録

主に趣味を謳歌した記録と日々の覚え書きです。

アカデミー賞結果と『マ・レイニーのブラックボトム』感想

※個人によってネタバレの境が異なるため、感想と題した記事は基本ネタバレと思ってください。

 

4月下旬、第93回アカデミー賞授賞式が催された。

下馬票通りだったり大番狂わせだったりと、結果は様々であったが、ともかく授賞した皆様に、そしてノミネートされた方々にも拍手を贈りたい。

今回、個人的に1番驚きだったのは主演男優賞、ではなく。監督賞を受賞したクロエ・ジャオさんが幽☆遊☆白書のファンだったと言うこと。しかもご自身は蔵馬と呼ばれていたこともあるとか。急に好感度と親近感が爆上げしてしまった…。(中島健人くん、本当にグッジョブです)

緊急事態宣言が解除されて、まだノマドランドが上映されてたら絶対観に行こう。そしてMCUの『エターナルズ』も俄然楽しみになってきた。

 


先程少し触れたが、主演男優賞は昨年逝去したチャドウィック・ボーズマンさん(『マ・レイニーのブラックボトム』)が本命と言われていたが、蓋を開けてみるとアンソニー・ホプキンスさん(『ファーザー』)が受賞した。

他の皆はチャドウィックに投票するだろうから自分はアンソニーに入れよう、と『全員』が思ってしまったのではないかとTwitterなどでは推測されていたが、どうだろうか。

『ファーザー』が公開前のため『マ・レイニー〜』しか観ていないが、個人的にはこの結果には割と納得している。『マ・レイニー〜』は面白かったが、どうも少しスケールが小さく、テレビ映画の域を超えていなかったように感じられたからだ。(あくまで私個人の感想である) 元が戯曲であるし、そういう作品と言ってしまえばそうなのだが、ストーリーや登場人物の変化がもう少し欲しかった。

演技だけでいえば優劣つけられなかったのではないかと思う。チャドウィックさんの演技は本当に素晴らしかったし、ブラックパンサー/ティ・チャラ王と同じ役者とは思えないほど、役そのものになっていると感じた。だからやはり作品のほんの少しの弱さが明暗を分けたのではないだろうか。

(『ファーザー』を観たら全く違う感想を抱くかもしれないが)

しかし、もしチャドウィックさんが存命なら、今回逃してもいずれオスカーを手にしていただろうに…。

今彼がいない事が本当に、本当に惜しい。

 

 

 

ところで、映画といえば、『鬼滅の刃 無限列車編』が全米週刊ランキングで1位を獲得とのこと。コロナな影響で他にめぼしい作品がなかった等の好条件だったにしてもこれは快挙。おめでとう!

アメリカの人々(というかオタク?)も娯楽を求めているということだろうな。

(鬼滅のメンツはこれまでの数々の輝かしい記録にも謙虚なリアクションを取り続けていそうな所がかわいくて微笑ましい。)